放射線診断科を研修した感想

各診療科

全体的な感想 

CTやMRI画像を見ることに慣れ、画像に対する抵抗や恐怖心が小さくなりました。

できるようになったこと 

画像を見る際に用いる機能が使えるようになりました。画像参照ソフトにはウィンドウ幅の調節や明るさの調整、複数写真の比較など様々な機能があります。放射線診断科を回る前はこれらの機能が使えていませんでした。例えば、指導医にここにこういう所見があると教えてもらったあとに復習として自分で画像を見ると、どこに所見があるのか分からなくなることがありました。濃度を調整しないと認識が難しい腫瘤などを自分で認識することができなかったのです。研修中によく用いる機能は指導していただけたので自信になりました。

また、コメントに記載するべき内容が分かるようになりました。コメントとは、検査オーダー時にオーダーを指示する医師から患者さんの背景疾患や主訴、検査にあたって伝えておきたいことなどを記載する欄のことです。主に画像を撮影する放射線技師や読影する医師に向けたものになります。読影自分が画像を読影する側になり、どのような情報が必要かを客観的に認識できるようになりました。

健康診断の画像を何枚も読影することで、正常や生理的範囲内の画像所見を学ぶことができました。正常が分からないと異常を認識することも出来ないので、重要なステップだと思います。

できなかったこと 

研修でできなかったと感じることは画像を見て異常所見を指摘し、診断することです。研修開始前から予想はついていましたが、1か月程度の短期間では画像を自信を持って読影できるようになるのは難しいです。読影の作法や、画像に対する抵抗をなくすことができたので、これから読影の経験を重ねることが大切だと考えています。

放射線診断科医について 

読影した画像で所見を見逃すと、担当医と放射線診断科医の両方とも責任を追います。偶発的に見つかる腫瘤などがあり、患者さんの訴えと関連しない部位も慎重に読影しなければなりません。1日中責任を追う仕事をしていると言えます。

私が研修した放射線診断科は読影のみを行っていました。朝から夕方までパソコンの前で画像を見るのは私には疲れました。また、放射線診断科医と技師さんや看護師さんと接する機会はありますが、他の診療科と比較すると他の医療職や患者さんと接する機会がかなり限られます。これらが苦にならない人が向いていると思います。

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